祝! 2020年 東京オリンピック開催決定

出展場所  あしかがフラワーパーク イルミネーションコンテスト
期間 2013年 10月27日 点灯式 2014年1月26日まで出展
使用LED 1000球
大きさ 横幅 約180cm 高さ 約90cm

申し込み
2013年は微力ではあるけれど東京オリンピック招致活動に参加していた。
9月8日の明け方の2020年オリンピック招致決定のニュースを見てとても感動した。
そして、ちょっと前からあしかがフラワーパークのイルミネーションコンテストに
興味を持っていて、何か造れないかと思っていた所だったので、東京オリンピック招致決定記念の
イルミネーションの作成をしようと思い申し込んだ。

とても気に入っている東京五輪の花の環になった部分を立体的に球面で表現し、その手前に五輪の
輪があって、見る角度により五輪と花の環の遠近感が感じられるような構造にしたいと思った。

紙のモデル
最初は3DCGで作成しようと思ったが、最近のソフトで自由に扱えるモノがなく、ブレンダーで
少し挑戦してあきらめた。実際に紙を切って立体模型を造る事にした。

最初は全然構造が思いつかず、切り貼りをして雰囲気を掴む為のモデルを造った。
これで感覚が掴めた。円をベースに五角形の骨を造り、そこに花を配置する構造に決定。
基本となる花の環の径を決め、五角形の辺や骨の長さを全て計算で求めて、その通りに紙を切り作成。
五輪と花の環のサイズも比率を決めてモデルに反映させた。

紙モデルに着色し、更に傾きを45度、花の環は少し浮かせて設置させる事に決めた。



材料を集めて骨格の作成
環に使えるものを物色。フラフープが適していると考えて、100円ショップで購入。
4色の部品を計8個つなぎ合わせて輪になるものが100円。これを全部で5つ購入し、
花の環は無理矢理10個の部品をつなげて大きくした。直径約80cm。

骨格は103cm以上必要だったので、ドイトで180cmの塩ビのような素材の黒パネルを購入。
103cm の骨になるものをドイトで切ってもらった。

五輪はフラフープの部品を6つで無理矢理小さめの環を作成。紙モデルで求めた理想の比率とは
少し異なるが、近い比率に設定する事が出来た。

五輪はオリンピックのマークと同じ重なり方にすると、ちょっとねじれて安定が悪くなるけれど、
あえて同じ重なりに設定。それぞれをねじで止めた。フラフープ素材があまり堅くなく
ちょっと不安定。



LED入手
あしかがフラワーパークに出向き、LED 1000球を入手。金属の網は畳み1帖×2で、
車での運搬や加工がかなり手強そうで、今回は受け取らなかった。
その他、結束帯をかなりどっさりと貰った。

LED 1000球は200球ずつにわかれコネクタで接続、LEDは10cm程度の間隔でつながっていた。
ケーブルが想像していたより頑丈な線材で、重さもあるし加工も自由になりにくいと感じた。
一筆書きの要領で行く必要があり、線材の引き回しとボリュームを考えなければならなかった。
メインの花は針金による作成を考えたが、うまく形に出来ず断念。パネルを使う事にした。
また1000球のLEDは、とても多いと感じていたが計算してみるとあまり十分ではない事が分かった。

五輪には200個を使う事にした。1つの環に40個、接続する為の分を取っておく必要があるので、
1つの環に36個以内、10度間隔で1個のわりになる。環の周りに借り止めして点灯してみると、
これで十分環に見えたので、五輪のLED個数は200個に決定。



大きな花
花の環は、5個の大きめの花と10個程度の中くらいのサイズ、そして隙間に小さい花を考えていた。
ざっくりだけど、大きな花5つに400個、中の花10個に400個をあてがう事に決めた。

大きな花5つに400個の場合、1つの花に80個、5つの花びらはそれぞれ16個、
花と花の引き回しと、雌しべにも使いたいので、実際には15個以下にする必要があった。
あまりまばらになると輪郭が分からないし、輪郭だけもいまいちだと思ったので、
輪郭が分かるぎりぎりぐらいの間隔で、花びらの先に集中してLEDを配置した。
LEDはマジックペンで色付けしたが、ノリがあまりよくなくて、何回も塗ったけどそれほど
強い色にならなかった。

線材がかさばり、花びらの後ろは線だらけで5cmぐらいの厚みになり、想像以上にずっしりと
重かった。骨組みにも補強材を追加した





五輪
五輪の輪の黒の部分は、ピンク、黄、緑、青のフラフープだったので、黒のテープを巻いた。
割と良い感じだったつないでので、ピンクの部分にも赤のテープを巻いた。
強度を考えると、全部の輪にテープを巻いた方が、強く見栄えも良かったかもしれない。
(但し気に入ったテープは全色無かった)

五輪の環へのLED取り付けは、試行錯誤の末、針金を使ってLEDを固定して、
それと線材を2つに1つの割合で結束帯を使って固定した。
また、LEDが全部つながっているので、五輪の環を一筆書きの要領で取り付けて行った。

元々、フラフープにねじ止めしただけであまり丈夫ではなかったが、LEDを付けると、
線材の重さで強度不足の感じがした。安定が悪いので、土台部分を黒パネルで作り固定。
また、斜めに立たせておく為に、簡単な足を4つ取り付けた。
この部分をしっかりとした杭などで固定すれば良い。

五輪のLEDにも、それぞれペンで着色を行った。



中サイズの花
中サイズの花は10個で400球、1つの花びらを8つ以下で造らなければならない。
実験してみたが、輪郭を出すだけでも不足していて、まばらに付けると花の形が
分からなくなってしまう。
パネルをさらに上からかぶせる事により、直接光ではなく拡散した光に出来そうで、
LED不足をこの方法で乗り切る事にした。光らせてみると、直接光とは異なる良さがあり、
組み合わせて使うと、より面白い表現が出来る事が分かった。テグスを使って固定した。



小サイズの花
小さい花は、連結用の線材に付いているLEDを利用、1つの花に付き1つから2つ程度だった。
これらで光らす為に、半透明パネルで広めに拡散させて照らす事にした。
余っていた針金を使って取り付けた。



強化
取り付けてみると、平面に置いている場合はそれぞれ負荷が分散して持ちそうだった。
だけど、フラフープの下の輪がかなり弱い。また、斜めにすると加重は1点に集中し、
また骨格も下側に歪む事がわかった。
まず、輪に対して縦の棒をつけて補強した。次に横方向にも補強を加え、
最終的に斜め方向も補強材を入れた。
これで輪自体は最初の状態よりかなり剛性感が出て来た。

年表示
2020年を示すパネルをどこかに付けたかった。文字をくりぬき、色付きのパネルで拡散させて
光らす実験をやってみて、効果があったので、この方法で2020パネルを作成、
花の環の中心部に配置する事にした。



家での作業完了
作業はひとまず終了、運搬と設置作業を行う。
設置の際に、金網のネットを貰い、花の環はこれに取り付けて45度に傾けて設置する予定。





搬入、設置
あしかがフラワーパークに搬入 現地で花の環も五輪も金属ネットに取り付け作業を行った。
かなりしっかりと固定する事が出来た。



点灯式
3時半から始まったレセプション、5時の点灯式に参加した。
今年の新人は3組で、点灯のボタンを押す事になった。
点灯ボタンであしかがフラワーパークの210万球のイルミネーションが一斉に点灯して
壮観だった。

自分のイルミネーションの前で記念撮影をしている人が多くて結構嬉しかった。