甲武信岳
出発日 2002 06月08日
天候 晴れ、山頂北側は雲があった。
コースタイム 西沢渓谷駐車場(7:50頃)=>徳ちゃん新道(8:07)=>徳ちゃん新道見晴しの良いところ(9:26)=> 徳ちゃん新道、近丸新道分岐点(9:36)=>(10:45)ガレ場(10:55)=>木賊山頂(11:10) =>(11:35)甲武信山頂(11:55)=>甲武信小屋(12:08)=>木賊山頂=>近丸新道分岐(13:27)=> ヌク沢通過(14:12)=>登山道入り口(14:42)=>西沢渓谷駐車場
標高差 西沢渓谷入り口 1100m 甲武信山頂 2475m 標高差 1375m
行程 雁坂トンネルを通り西沢渓谷駐車場に7時40分ぐらいに到着する。8時前には 登山開始したいと考えていたので狙い通りである。駐車場では登山支度をしている 人が結構いた。

西沢渓谷に向かい林道(?)を歩きはじめる。登山道入り口手前にトイレと登山届け 提出ポストがある。その先に近丸新道登山道の入り口がある。かなり立派になっていた。 以前西沢渓谷に来た時には無かった気がする。今日は徳ちゃん新道から行く事にしていた のでここは通過し、もう少し進むと西沢山荘の手前にあまり目立たない標識があった。 ここから登山道に入る。

最初は歩きやすい道がしばらく続いた。コースの目印ははっきりしているし、道も しっかりとついていて安心できる。でも森林の中で展望はない。道は木の屑がたい積 したような感じで泥より歩きやすい。

徐々に斜面が急になる。楽しい斜面ではなく、結構単調な斜面が延々と続き、 展望が無いので飽きてくる。風も通らずかなり暑い。今日は体力にチャレンジする 登山だと思っているのでまあいいかと思いながら登る。冬に訓練のつもりで登る 筑波山のケーブル側のコースに結構似ていると思った。

途中からしゃくなげの咲いた跡が見られた。ここのコースの見ごろはもう少し早い 時期だったのだと思う。しゃくなげは上にいくと花が咲いていた。


うんざりする頃にようやく見晴しの良いスペースに出た。山々や広瀬湖が見える。

視界が開けたのは一瞬で、ここから先はしゃくなげに両側を取り囲まれたような道を 進み、徳ちゃん新道と近丸新道の分岐点につく。標高1869mで約半分の地点。

ここからも同じような道が延々と続く。途中から木のたくさん倒れた道幅の少し広がった 箇所を登っていく。風がほとんど届かず、見晴しもなく暑くて疲れる。

かなり登った後、見晴しの良い、ガレ場を通過する。ここで軽い昼食。風も吹いていて 気持が良かった。

見晴しの良いガレ場通過は一瞬で、すぐにもとの退屈な道に戻る。しばらく歩くと、 破風山との分岐点に到着、斜面が楽になりあっという間に木賊山の頂上に到着する。 ここの山頂は展望が全くない。2468m あるにしては林のなかで、山の名前も読みにくく、 あまりぱっとしない。



ここから下る。少し進むと前に甲武信山、三宝山等が見える地点に出る。
ここから砂の急斜面で滑りやすい。再び樹林帯に入り下っていくと小屋に到着する。

休息は後回しで甲武信山頂へ取りかかる。たいして面白みのない上り道で、一気に 山頂へ到達。人が沢山いた。視界は良い。山頂には埼玉県、長野県、山梨県それぞれの 山頂を示す標識が別々に立っていた。
埼玉側

長野側

山梨側



北西側に雲がかかっているのと、遠方は霞んであまり見えないが、金峰や国師ガ岳等が よく見えた。富士山、八ヶ岳等は見えなかった。


帰路が長いので、三宝山等には行かずにそのまま戻る。甲武信小屋で水1リットルを 買う。今日は行程が長く暑いので持参した2リットルでは足りないと予想がついて いて、小屋で水を買う予定を立てていた。冷たくておいしい。


木賊山への登り返しはちょっときつい。ここから破風山への分岐までは歩きやすく、 そこから戸渡り尾根は気を抜けない下り道だ。下りはペースを落とす。ずっと続くので かなりうんざりしてくる。木の倒れた箇所を降りきると、両側にしゃくなげの道に なる。


途中ですれ違った人に近丸新道の様子を聞く。退屈なのは同じようだけど、迷う心配も なさそうだし、危ない所もなかったという事から、帰路は近丸新道を使う。

近丸新道は最初に結構急な下りが続く。笹が両側にせまり道が凄く細い箇所やリボン 等の道案内がほとんど無い等、最初はちょっと不安な部分があったけど、徳ちゃん新道 よりも少し眺めがよく、少し変化がある。途中から坂が緩くなる。その分歩行距離は 長いのだと思う。沢の音を聞きながら下っていく。

沢に丸太橋があると聞いていたので、1本木を通しただけの橋かと心配していたが、 もともとの橋は横木をはしごのように置いた橋だった。ただ現在はこの上に 工事現場の足場に渡す鉄板のようなものをのせていて、風情にかける。

ここから先はトロッコ道跡を歩く。数カ所土砂崩れを起こしていて足場近辺が 崩れ落ちている部分があるけれど、前を見て歩いていれば絶対落ちないレベル。 但し落ちると大変な事になりそうだ。それ以外は気持ちの良いハイキングコース の道であった。

最後に少し急になり、登山道入り口に到着する。徳ちゃん新道より変化があり 少し退屈せずにすんだと思う。
感想 何かに挑戦するつもりで山に登りたいときがある。今回の登山は、自分の体力を 試すつもりで昨年から実行可能か検討していた山だった。

かなり暑く、退屈で延々と続く登山道に不服を言いながらも、自分の予想タイムより 少し早く、かつ安全に登山できて非常に満足している。