富士山 (剣が峰)
出発日 2002 08月25日深夜から26日にかけて
天候 夜間、ご来光、頂上、お鉢巡りは快晴、下山時曇り
コースタイム 富士スバルライン河口湖口5合目(22:00)=>6合目(22:30) =>7合目(23:15頃)=> 8合目(1:00)=>8.5合目(1:50)=>9合目(2:10)->山頂(2:40)=>ご来光、お鉢巡り
下山開始(7:00)=>(9:00)河口湖口
標高差 河口湖口5合目2300m 剣が峰 3776m 標高差 1470m
行程 前回の富士登山で、夜に登って日の出を見る楽しさを覚えてしまった。
前回は日の出を見るまでは良かったが、山頂で天候が急変し目的を全て達成 出来ずに下山したので、今回再挑戦する事にした。

前回の徹夜は少しきつかったが、今回もやはり夜に一気に登るのがやりやすかったので、 出発日はたっぷりと睡眠を取り(11:30まで寝ていた)、上でばてないために前半は かなりペースを落とす作戦を取る事にした。

河口湖手前で小雨が舞い今日は引き返す事になるんじゃないかと覚悟していた。
高速からは富士山の登山道の明かりも全く見えなかった。
スバルラインを走りはじめると月が見えて来た。よく見ると星も出ている。5合目は がらがらで、下界は天気が悪そうだけど、頂上の方は晴れている。

5合目駐車場でしばらく高所順応の為うろうろして、22時に出発した。
ちょっと早いかなと思ったがネットで吉田口側の頂上小屋は3時から開くという 情報を得ていたので、のんびり登って3時過ぎに入り、日の出まで食事休憩を 考えていた。

かなりのんびり歩いた。6合目までめずらしく何人にも抜かされた。最近 こんなにゆっくりと歩くのは久しぶりだ。ゆっくり歩いたのに前回の6合目までの 時間よりかなり早かったのは、前回が最初に登り口がわからずうろちょろしたり 看板等を読んでいたためだと思う。

7合目までものんびり歩いた。おかげで1回も休憩したくならなかった。
のんびり歩いた割に前回よりも早かった。かなり多くの人に抜かれたのに、 休憩しない分早いんだろうと思った。

前回は7合目ぐらいからかなり寒くなって来たし風が強かった。今回は ほとんど風もなく、非常に良いコンディションだ。月は満月に近くこのため 星はあまり沢山見えない。前回のように河口湖や山中湖の明かりは全然見えな かった。これは下界の天気が悪かった為だ。

7合目からは少し岩場があるので手袋をつけた。
7合目途中から渋滞した。団体客が宿泊所から出発し始めたようで狭い場所で 休憩していたりするのが原因ではないかと思う。最初はこの渋滞が頂上まで 続くのかと心配したが、8合目手前の大所帯の休憩を通過したら空いて来た。 もう少し遅くなると、頂上まで渋滞が続く事になるのだと思う。
8合目まで渋滞で止まりながら歩いたのでここも休憩の必要が無かった。

8合目からはフリースを着てストックを取り出した。ここからもゆっくりの ペースを保って歩いた。ライトを消して歩いてみると月の明かりで結構明かるい。 なかなか趣があって良いものだと思った。
前回うたた寝をしたと思われる岩も確認した。

9合目の鳥居を越え、同じようなペースでのんびり歩いている内に頂上に到着。

早すぎた。2時40分だった。まだ頂上の店は開いてなかった。火口を見に行き、 店の前にある長椅子に戻り防寒着を着込んで寝そべった。とても寒くて寝ては いられなかった。風はほとんどないけど気温が低いんだろう。
結局店は3時40分にあいた。4時10分くらいまでコーヒーを飲んで体を温めた。

せっかく早く到着したので、店の前で日の出を見るのは芸がない。まずはすぐ目の前にある 小山に登ってみる。なかなか眺めが良さそうだ。



だけどもう少し先にもうちょっと小高い 山がある。時間があったのでここに行く事にした。最後の急な部分があり、最初は暗くて 躊躇していたが、明るくなって来て登って行った人がいたので状況を聞いて登ってみた。
解放間があり、周りを見渡せとても良い場所で朝日を迎えた。






下界は雲が沢山あるようだが、上空はすこぶる快晴。この気持ちの良さは登らないと 味わえない。

朝日を見たのはこの小高い部分から。(剣が峰方向からの画像)


ひとしきり朝日を楽しんだ後、火口を見て、その後浅間大社奥宮による。



剣が峰に向かう。


剣が峰の測候所の観測所に登る。


ここから影富士が見事に見えた。


北岳や仙丈岳が見える。



甲斐駒もよく見える。その右手には北アルプスの穂高等もうっすらと見える。



富士山レーダのような多面体が少し下の方に置かれていた。
だけどこれは富士山レーダとは別ものらしい。



素晴らしい天気でお鉢めぐりも楽しめた。

下界は雲海の下だ。



下界の右手側から雨雲のような雲が近付きつつあった。のんびりしていて帰りに 降られるのも嫌なので、7時に下山開始した。右手遠方で数回雷がなっていた。
また下山道も途中から雲に包まれてしまう。


頂上でこれだけ良い思いが出来たので全く文句はないけれど、雨や特に雷は困るので 休憩無しで一気に下山した。
感想 頂上で天気がよくまた風もほとんどなかった。非常に良い条件で頂上を 楽しむ事が出来た。下界の天気が余り良くなかっただけに運が良かったのだと 思っている。

こんなにいい思いはそんなに出来ないかもしれないが、また登るんじゃないかと思う。