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四阿山 根子岳 | |
出発日 | 2003年 10月25日 |
天候 | 東側は曇天、西側は快晴。風が強い。 |
コースタイム |
菅平牧場(8:10)=>1917峰(8:56)=>中四阿(9:19)=>(10:03)四阿山頂(10:25)=> (10:40)中四阿分岐昼食(11:01)=>根子岳山頂(11:56)=>昼食(12:10)=>(13:01) |
標高差 |
菅平牧場1590m 四阿山 2354m 根子岳 2207m 標高差 814m |
行程 |
小諸辺りから北アルプスが一望できた。一方浅間方面は雲に覆われ、
四阿山はちょうど快晴と曇天の中間地点のようだった。 菅平牧場からも北アルプスの山々は素晴らしい眺めだった。 白馬方面が見える。想像以上の雪化粧だ。 ![]() 五竜は見事な形をしている。 ![]() 鹿島槍は2つの耳があるのがわかる。 ![]() 槍ヶ岳はどこからでもとても良く目立つ。 ![]() 四阿山方向を振り返ると曇っていた。 牧場横を歩き、四阿山への登山道に入る。北アルプスが素晴らしく、 何度も振り返り、少しずつ高度が増して変化していく光景を楽しんだ。 山の中は秋の気配ではなかった。白樺が冬を感じさせる。小さな川を渡り、 笹林の中を上る道となる。足下はかなり泥でぬかるんでいて歩きにくかった。 ![]() その上徐々に笹林がせまり、笹で足下が見えないほどになってくる。 おまけに結構単調な上り坂が続いている。 しかしなんだかとても気持ちよく良い雰囲気で歩け、振り返ると北アルプスを 中心とした眺めが広がり、とても良い山だと思いながら上った。 ![]() 1917峰近辺から、左前に根子岳、右前に四阿山が見えるようになる。 根子岳は樹木がほとんどなく、緑の芝のようで(本当は笹)見ているだけで 気持ち良さそうだ。 ![]() 四阿山は今まで見えなかったし、あまり形に特徴がないのか 印象に残りにくいと思った。 ![]() 相変わらずぬかるんだところは多いけど、岩や石が出てきて笹が減り、 今までとは違った雰囲気となる。中四阿近辺は、手を使う必要のある ような所はないけれど、岩山に来た気分を少し味わうことが出来る。 中四阿のてっぺんに上って展望を楽しんだ。稜線に出ると風が結構きつく、 おまけに冷たかった。帽子を取り出した。 四阿山の西側は木々に雪が残っている。霜柱も増えてきて、登山道の両側にも 雪が残っている部分が出てきた。一昨日前に雪が降ったらしい。 ![]() 根子岳への分岐点手前で富士山が見えてきた。こちら側は天候が悪いので まったく期待してなかっただけに驚きだった。 ![]() 山頂まで後わずか。 ![]() 四阿山の山頂はあまり広くはなかった。結構すんなりと山頂についてしまった。 ![]() 風がかなりすごくてあまりじっと出来ない。フリースとジャケットを着込み、 防寒体勢となる。 快晴の北アルプスの眺め、西側にきり落ちた斜面の樹氷、志賀高原や草津白根の 眺め、あまり天気は良くないのにそこそこ展望のある浅間や富士山方面など、 とにかくどちらを向いてもすごい眺めで、その上天候に変化があるので異なった 表情を見ることが出来た。 左に高妻山がきれいな形を見せ、右に妙高が独特の形をしている。 ![]() 中央左から白馬槍、杓子岳、白馬岳が見える。 ![]() 左端に鹿島槍、真ん中に五竜、右端に今年登った唐松岳が見えた。 ![]() 穂高も見える。唐沢にもかなりの雪が積もっているのだろうか。 ![]() 手袋、帽子、フードという防寒体勢でも、手や顔の感覚がなくなりそうな 強い冷たい風だった。素晴らしい眺めに立ち去りがたく、ここで昼食を取ろうと 考えていたけれど眺めを楽しむだけで退散することにした。 根子岳との分岐点を少し超えたところで、根子岳の眺めの良い場所に陣取り 昼食を取った。風を防ぐ場所がなかったので、ましな所を選んだつもりだけど、 なかなか湯が沸かず、わいてもすぐにさめてしまった。 根子岳への下りは結構きつい。おまけに雪と氷と根っこで良く滑る。 根っこがなければアイゼンをつけた方が良いと思ったけど、根っこで 引っ掛けそうだったので、ストックを使い降りることにした。 300m程下り、根子岳との鞍部に降りる。視界が開け前に根子岳、後ろに四阿山、 両側にも山々が見え気持ちのよい場所だ。 笹原を登り根子岳手前の岩場に来る。最初は上に上ったが、横に巻き道があり こちらから山頂に向かう。 根子岳の山頂は広々としていた。強風なのでここでのんびりはしなかったが、 風がなければ絶好の休憩地点となったはずだ。相変わらず眺めは良く、また 四阿山と少し異なる視点となり、四阿山と根子岳を回るコースは正解だと思った。 ![]() 少し下って風の弱いところで2回目の昼食を取り下山する。 下山はちょっと滑りやすいけど歩きやすい道だった。快調に降りるうちに 暑くなり、途中でフリース、ジャケットを脱ぎ、帽子も手袋もとった。 牧場を見ながら、横を通過して駐車場へと戻った。荷物をしまった後で、 眺めが良く気持ちのよい牧場を散歩して帰った。 |
感想 |
四阿山は他の山から見たときもどれかわからず、山の印象があまり掴めず
登ろうかなと随分前から考えていたけどなかなか実行に移せなかった山だ。 以前にバラキ湖に行った時も見ているけれど山の印象が残っていない。 いざ登ってみるととても良い山だと思った。体力的にきつい達成感ではなく、 ちょっと危険な魅力でもないけれど、何だかいろんな変化があり、気持ちよく、 とても山を楽しんだ気分になれた。周りの眺めの良さも気に入った理由の 大きな部分だと思う。 牧場の眺め、笹原、稜線、雪景色、雪道、短時間のうちにいろいろな状態を 経験できとても楽しかった。 根子岳は最初はおまけ程度に考えていたけれど、雰囲気の異なる2つの山を 楽しめ、このコースにして良かったと感じた。 異なる季節にまた楽しみたい山だと思っている。 |