霧ヶ峰 車山
出発日 2004年 8月1日、2日
天候 1日午前中は霧、午後から晴れ
2日早朝は山頂付近霧、その以外は快晴
コースタイム 8月1日
八島が原湿原入り口(8:20)=>鎌が池キャンプ場=>ヒュッテ御射山=>八島が原湿原入り口(9:15)

車山肩(9:35) =>車山山頂(10:06)=>車山肩

車山高原=>スカイライナー=>スカイパノラマリフト=>車山山頂
=>スカイパノラマリフト=>スカイライナー=>車山高原

8月2日
車山高原(4:30)=>(5:10)車山山頂(5:30)=>車山高原(6:00)

標高差 車山高原 1560m 車山山頂 1925m 標高差 365m
八島が原湿原 1646m
車山肩 約1800m
行程 1日目、午前中は霧ヶ峰付近は霧が出ていた。
少し霧のかかった八島が原湿原を左回りで歩き始める。湿原に咲くたくさんの
花を見ながら快適に歩いているうちに霧が晴れて来た。とても気持ちのよい散策路だ。

翌日晴天時の八島が原湿原


車で車山肩まで移動して山頂まで登った。
以前来た時にはキスゲが咲き乱れていたけれど、今回は登り始めに少し咲いて
いるだけだった。
なだらかな道をジグザクに登るうちに山頂に到着。山頂はまだ霧が取れず、
八ヶ岳方向の展望はなかった。

午後は快晴だった。リフトを使って山頂に登った。山頂からの景色は素晴らしく
とても気持ちの良いものだった。

2日目、宿を4時半に抜け出し、車山高原から登り始める。宿を出たときには
ほんの少し明るくなりかけた状態だった。車山の横に満月が出ていて美しかった。
快晴だったが、車山山頂だけ雲がかかっているのが問題だった。
風向きを考え、頂上に到着する頃にましになる事を期待して登り始める。



蓼科山方向がどんどん明るくなり、日の出を迎えつつあるのがわかる。
八ヶ岳の黒いシルエットも素敵だが、蓼科山がすごく雄大で美しいと思った。
オレンジ色に変わり始めた浅間周辺の空と雲海も素晴らしい。

相変わらず車山山頂には雲がかかっているので、日の出はこの雲に入る前に
見て行こうと思い少しペースを落とした。
蓼科山の裾野からの日の出を迎えた。


振り返ると目前に迫る雲がオレンジ色に染まり、草原は朝露が照らされて輝いていて、
別世界にいるような光景だった。



霧の中に入るとオレンジ色の中心に太陽があって、面白い情景だった。



霧が薄くなって来て、周りの山々が見え始めた頃に山頂に到着した。
霧が晴れて視界が一気に広がったと思ったら、次の瞬間には白く隠れるような、
とても変化の激しい状態だった。
蓼科、八ヶ岳、富士山、南アルプス、中央アルプス、北アルプス、浅間など、
360度のパノラマが広がる。朝日を受けた山々はとっても素敵だ。







登り始めてから山頂まで、誰にも会わず、一人だけの山頂独占だった。
昼間に来たときには観光名所だなと感じたけど、山に来たなという実感が
大きかった。

朝露できらきらと輝く草原を下りながら、いつまでも歩き続けたい気分だった。



この日は美ヶ原高原美術館に寄って帰ったが、こちらからの眺めも、360度の
絶景でとても素晴らしかった。



感想 霧ヶ峰は、朝の人の少ない時間に歩き続けたい場所だと思っている。
歩いているだけでとても気分が良くて、ずっとさまよっていたい気分だった。

この気持ちのよさは、山頂に立った時の気持ちのよさとはひと味違った
良さだと感じている。