![]() | |
尾瀬 尾瀬沼 | |
出発日 | 2006年 5月4日 |
天候 | 一日中快晴 |
コースタイム |
大清水(7:55)=>(8:35)一の瀬(8:45)=>三平見晴台(9:17)=>三平峠(9:32) =>三平下、尾瀬沼(9:43)=>沼尻(10:15)=>長蔵小屋(10:54) =>(11:05)三平下への途中で昼食(11:34)=>ビジターセンター(11:40) =>三平見晴し台(12:07)=>(12:30)一の瀬(12:35)=>大清水(13:11) =>水芭蕉=>駐車場 |
標高差 | 560m 大清水(1190m) 三平峠(1750m) 尾瀬沼(1670m) |
行程 |
今年はあまり山に登りたいという強い衝動にかられなくて、今回の尾瀬沼も 行くかどうか迷っていた。天気も良さそうだし、前日に準備を始めてようやく その気になってきた。 大清水の駐車場はかなり満車に近い状態だった。早朝からこんなに混んでいる のは初めてのような気がする。 ![]() 今年は雪が多い。一の瀬までの道も、両側に出来ている雪の壁がいつもより 高い気がするし、一の瀬の休憩所はまだ雪に埋もれていた。 ![]() 天気は雲一つない快晴で、青空がとても澄んでいた。一の瀬でスパッツをつけ、 ストックを出して準備を整えた。 雪はとても多く踏み抜きは心配しなくて良いけれど、踏み跡はかなり多くて、 でこぼこしていて、さらにそれが凍って堅くなっていた。気を抜くと滑りそうだ。 岩清水から先のちょっと斜度の増した斜面も雪が多く、足跡が階段のようになって いるところが多くて歩きやすかった。かなり暑くて一気に斜面を登ると汗が噴き 出して来た。 三平見晴らし台からは雪景色と透き通った青空がとても気持ちがよかった。 ![]() 三平峠までは傾斜の緩くなった林の雪道を歩いていくが、雪はコチコチに凍って いる所が多くて、雪は豊富だけどアイゼンなしでは少し歩きにくかった。 三平峠の先は急な下りになる。眼下に雪の尾瀬沼、燧、奥に雪山が広がった。 すれ違った人に尾瀬沼を一周してきた事を聞いた。尾瀬沼の真ん中を渡れたらしい。 三平下から尾瀬沼に出た。何回見てもここからの燧の姿はすばらしい。 ![]() 尾瀬沼の氷の融け方は、いつもの年より遅いようで、まだあまり進んでないようだ。 尾瀬沼に向かって歩き始める。表面はちょっと溶けかかってかき氷になりかけたような 状態で、踏み込むと少しジャリっとした感じだ。スキーや足跡がいくつかついていて、 基本的に足跡に沿って、安定してそうな所を選び、沼尻に向かって歩き始めた。 凍った尾瀬沼の真ん中にいる感覚、周りに広がる真っ白な尾瀬沼と真っ青な空、 どんどん近づいて来る燧、誰もいない空間でとてつもなく新鮮な気分だった。 沼の中心付近から沼尻方向 ![]() 三平下から歩いてきた足跡 ![]() 沼尻に近づいてくると、氷の状態が怪しくなってきた。裂け目が出来ている所や、 そこから水の通り道に沿って氷の色が変わっている部分が出てきたので、注意 しながらコースを選んだ。 沼尻の小屋は半分くらい雪の中だった。 ![]() 沼尻から、尾瀬沼の東側を周り長蔵小屋方向へ向かう事にした。真ん中より淵に 近い所に水の通り道があり弱そうな氷の場所が増えてきた。水の通り道と思われる 箇所の通過はかなり気を使ったし、あまりに危なそうな所はぐるっと迂回しながら 進んだ。気温が上昇してきたためか、表面の氷の状態は変化していて、どんどん グジョグジョに変わってきていて、足も潜り始めた。 長蔵小屋を通過し、三平下に向かう途中で昼食にした。日差しが強く、氷の上に 座っているにもかかわらず、あまり体は冷えなくて快適だった。 ![]() 帰りは道は、行きに凍っていた所が溶け出して、随分感触が変わっていた。 三平峠までの登りは、踏み込むと崩れるので歩きにくかったけど、そこから先の 下りは快調だった。 一の瀬でスパッツを外し大清水まで歩いた。観光客風の人が結構歩いていた。 大清水に着いたら、観光客でごった返していて驚いた。静まり返っていた尾瀬沼とは 別世界だった。観光客に混じって水芭蕉を見て帰った。 ![]() |
感想 |
毎年この時期に尾瀬沼に来ていて、自分としては恒例化しているが、今年は何だか あまり気が進まず、ちょっとマンネリ化した気がしていた。 今回は天候の素晴らしさもあるが、尾瀬沼一周が新たな刺激で面白かった。 誰もいない凍った湖の真ん中を突っ切っていくのはちょっぴり冒険の味がしたし、 氷の状態や周りの状況に神経を集中していたので邪念が消え去っていた気がする。 目の前に迫っていた燧や、見晴らしを抜けて尾瀬ケ原など、まだまだ挑戦しがいの ある物は沢山存在している。でも、特別な刺激がなくても、雪道歩きとほとんど人が いない尾瀬沼を眺めるだけでも、やはり来て良かったと満足できると思うし、 自分にとっての山のシーズンの開幕にふさわしいと感じている。 |