尾瀬 至仏山 尾瀬ケ原
出発日 2009年 5月1日
天候 快晴
コースタイム 駐車場(8:33)=>鳩待峠(8:40)=>(10:40)至仏山山頂(11:05)=>(11:40)山ノ鼻登山口
=>山ノ鼻(11:47)=>尾瀬ケ原(12:05)=>山ノ鼻(12:23)=>鳩待(13:38)=>(13:43)駐車場
標高差 828m 鳩待峠(1591m) 至仏山頂(2228m) 山ノ鼻(1400m)
行程 毎年この時期は尾瀬沼に登っているが、今年は少し変化を付けてみたかった。
2000m級の山から遠ざかっていた事もあり、至仏山に登ろうと思った。
加えて、今まで経験のない雪の時期の尾瀬ケ原を狙う事にした。

天気は申し分のない快晴、崩れる気配は全くなく、絶景が期待出来たし、
尾瀬ケ原も狙えそうだと思った。

鳩待の登山道の入り口からたっぷりと雪があった。
ちょっとじゃりっとした感じでアイゼンなしで登り始めた。
登るにつれ、周りの山々が見えてくるので時々振り返りながら高度を稼いだ。
遠方は少し霞んでいるが、空は真っ青だった。



オヤマ沢田代の辺りから、北西方向の山々が見え始めた。白く雪をかぶった山々の
眺めは素晴らしい。ここまではシャツとベストで暑いぐらいだったけど、北からの
冷たい風があたると少し寒く感じた。



小至仏のトラバースは、下を見るとかなり斜面がすごくて高度感がある。


上を見ると青空と雪の対比が素晴らしかった。


昔来た時は頂上手前で数回踏み抜いて歩きにくかったが、今年はしっかり雪が
残っていて、踏み抜きや木に阻まれる事はなかった。



山頂に到着、360度の絶景だった。パノラマのとれるカメラが欲しいと思った。



山頂は風が冷たくて上着を取り出した。向かい風だったけど、越後の山を
見下ろす眺めがすごくて、ずっと眺めながら昼食をとった。







ここからが今日一番のポイント。今まで経験のない雪の尾瀬ケ原への下りを開始。



方角を確かめながらそれっぽい足跡をたどって行った。かなり急な下りだった。
しばらくすると夏道の階段が現れ、少し階段を降りた後、右側の雪の急斜面に
足を踏み入れた。

登山靴で滑るスキーだった。
斜面がかなりきつく、ちょっと後傾でつま先をあげ気味にすると
両足をそろえたままスキーのように滑って落ちて行く。
こんな経験は初めてで、スキーじゃないけどめちゃくちゃ楽しい。

斜面を見上げるとこんな感じ。


横から斜面を撮影。


遥か下に見えていた尾瀬ケ原が、見る見るうちに近づいてきた。

尾瀬ケ原に近づくと斜度が減り滑れなくなった。雪を踏み抜いて一度胸の辺りまで
雪の中に埋もれてしまった。

山ノ鼻から尾瀬ケ原を少し歩いた。大きな川は雪解けしているが、それ以外は
雪原だった。どこでも歩けそうだけど踏み抜きそうで注意しながら歩いていたが、
木道の隙間にあたる部分の雪が抜けて胸まで落ちた。

前方に燧が格好よく構えている。



でも今日は振り返ってさっき滑り降りてきた至仏の斜面を見ていたかった。



山ノ鼻から鳩待への雪道を歩くのは初めてだった。夏道とほぼ同じ場所を
歩いているのだけれど、川の流れがよく見えて、ずっと水の音がして、何だか
雰囲気はかなり違った気がした。
後半に、川沿いの踏み後を歩いていたのだけど、記憶にある夏道より斜度がきつく
しばらく行くとルートが見つけられなくなった。間違いだとわかり元に戻り
見落としたポイントを見つけた。横田代方向にかなり登ってしまったようだ。

最後のひと登りで鳩待に到着、山靴スキーでかなり変な力が入った為か、
足に軽い疲労感が残った。

感想 毎年同じ場所を訪れるのも楽しいけど、新しい要素がある方が断然面白い。
今回は至仏から山ノ鼻に下るルートが初挑戦で、特に登山靴でスキーのように
滑り降りたのがとても面白くて印象的だった。