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尾瀬 尾瀬沼 | |
出発日 | 2010年 4月25日 |
天候 | 雲一つない快晴 |
コースタイム |
大清水(8:40)=>(9:28)一の瀬(9:35)=>三平見晴台(10:12)=>三平峠(10:25) =>三平下、尾瀬沼(10:33)=>(11:10)沼尻(11:24)=>三平下、尾瀬沼(11:56) =>三平見晴し台(12:09)=>(12:40)一の瀬=>大清水(13:24) =>水芭蕉=>駐車場 |
標高差 | 560m 大清水(1190m) 三平峠(1750m) 尾瀬沼(1670m) |
行程 |
毎年4月末の尾瀬は自分の本格的な山のシーズンの始まりとなっている。 今年は3月後半にフルマラソンを控えていたので走るばかりで山から離れていたし、 フルマラソンが暴風で中止になり、何だか気が抜けてしまい、トレイルランを 始めようと一瞬思ったが何も行動には至らなかった。 気がつけばもう尾瀬のシーズン、天気も良さそうだし久しぶりに尾瀬沼に向った。 車から見る谷川岳や武尊がとても奇麗で、雲一つない青空を見ているうちに、 せっかくの天気なので至仏の山頂を踏みたくなった。食料や飲み物を少し多めに買い 駐車場が空いていれば至仏に行く事にした。 尾瀬戸倉の分岐に鳩待駐車場満車の看板が出ていた。仕方がないので行き先を 大清水、尾瀬沼に戻した。 ![]() 大清水からの道は、たっぷりの雪に覆われていた。今までずっと除雪された 道しか見てなかったので、かなり違った雰囲気だった。 最初はちょっと新鮮で良いなと思ったし、青空や雪景色は奇麗だけど 単調でやっぱり退屈してきた。 雪は結構ぐずぐずで歩きにくく、踏み崩れるので一の瀬までいつもより時間が かかってしまった。 ![]() 一の瀬から先はスパッツを付けてストックを使うつもりだった。 リュックの背からストックを出すと、3段式の1段分がなくなっていた。 しっかり締めずにリュックに取り付けてしまったようで歩いているうちに落下して しまったらしい。 ここからはストック1本で登る事にした。雪質は少し締まってきて 歩きやすくなった。雪がたっぷりあるので踏み抜く心配はほとんどなかった。 三平見晴し台手前の急坂は、靴を蹴り込んでもしっかりかまない時があり いつもの重い靴の方が安心感があった。 登りが続いたので汗だらけになったけど、緩やかになり木立の影に入ると ぴりっと冷気を感じるようになり、雪質も少し凍りかけた堅いものに変わった。 ![]() 尾瀬沼はほとんど解けてなく、雪がかぶり白一面の世界だった。正面に燧がそびえ、 そして雲一つない真っ青な青空だった。 しばらく景色を眺めた後、上着とグローブを取り出した。風はやや強めで 遮る物が無く、空気は冷たいので日射しは強くても寒くなってきた。 ![]() いつもはリュックと2本のストックの写真を撮るけれど、今日は1本だけの 写真となった。 沼尻に向けて、尾瀬沼を横断し始めた。前回横断した時よりも、更に氷は 安定しているように見える。誰もいなくて、何も足跡の無い雪面に自分の 足跡をつけて行った。 ![]() 数カ所、ひびのような、氷にスジの入った場所があり、少しコースを変えながら 歩いた。湖の真ん中当たりで、周囲を写真に納めた。大自然を独り占めだった。 パノラマの取れるカメラが欲しいと思った。 沼尻の小屋の手前は氷が溶けて川が出来ていた。 ![]() 燧が目前に迫っている。魅力的だ。 ![]() 手間の小高い丘を見つけ雪の上でお昼を食べた。 ![]() 昼食後は同じ道を歩いて戻った。帰りは表面の雪がかなり溶け始め、 じゃりっとして歩きにくくなってきた。 結局尾瀬沼をわたっている間、自分以外の人間には誰にも出会わなかった。 上着とグローブをリュックに戻し、一登りして三平峠へ。ここからは雪道の緩い 下りで快適だった。三平見晴らし台から先のちょっと急な斜面は、かなり雪が シャーベット状態になっていて朝とは随分歩きやすさが異なった。 一の瀬からは落としたストックを探しながら歩いた。ここも雪がかなり溶けて、 シャーベットで歩きづらかった。折れた木の枝が沢山落ちているので、 見つけにくかった。かなり大清水に近づいた頃、雪の中に少し埋もれたストックを 発見、尾瀬のゴミにならずに回収できて良かった。 ![]() 大清水の水芭蕉を見に行ったけど、今年は遅くてまだほとんど咲いていなかった。 ![]() |
感想 |
雪山には必ずゴツい登山靴をはいているが、この靴はいつまでたっても 履くたびに踵にでかい靴擦れが出来てしまい、その為に後半はいつも痛い思いをしていた。 靴擦れするとしばらく走れなくなってしまう事と、尾瀬沼ならば付けても軽アイゼン程度で 重い登山靴はいらないと考え軽い登山靴にしてみた。 この靴で雪道を歩くのは初めてだったが、ぐずぐずの雪道を歩くと、 いつもの重い靴の方がはるかに安定があり歩きやすかった。 更に少し急になると、重い靴で一発で決まった蹴り込みが効かず、斜面に踏み込んでも あまり食い込まず、雪道の時の重い登山靴の効果を改めて感じた。 尾瀬沼で融け始めた雪の上を歩き続けていると、少し水が侵入してきた。 ゴアは大丈夫だと思っていただけに少しショックだった。 でも靴擦れを起こさない事と軽快感は捨てがたかった。 今年は気候がおかしいと感じた。いつもこの時期は戸倉周辺の桜が満開なのに、 まったく色づいてなかった。この時期に沼田の街が満開だった。 大清水の水芭蕉もまだまだだし、除雪してないのが原因かもしれないが、 大清水と一の瀬の間の林道が雪だらけだったのも初めてだ。 たっぷりの雪を楽しめたけど、自然の変化はちょっと心配だ。 |