第11回東京夢舞いマラソン
出発日 2010年 10月10日
天候 雨、開始直前から曇り、ゴール晴れ
行程 久々のフルで、東京の街中、しかも観光名所をを走るという事で、
とても楽しみにしていたレースだった。歩道を走り、信号を守り、
混雑している場所は歩かなければならず、タイムを測定しないという
今まで体験した事のない大会で、カメラを持って走ろうと思っていたし、
タイムを狙わず、久々に42Kmを走るとどれぐらい負担がかかるか
見てみるのにちょうど良いとも思っていた。

でも前日から雨が降り続いていた。前日に全くテンションがあがらず、
当日の朝もかなり雨が降っていて、あまり気乗りのしないまま家を出た。

国立競技場で参加賞のTシャツを受け取り着替えに行った。雨なので何を着て走るか
迷っていたが、多くの人が参加賞の黄緑色のTシャツを着ていた。
街の中を同じTシャツで走るのは楽しそうだったので、準備していた服はやめ
参加賞Tシャツを着て走る事に決めた。
カメラやお金等は小さいジップロックに入れてウエストポーチに入れた。
雨具のビニールポンチョはなるべく使いたくないので、豪雨の時用に
ウエストポーチのベルトに結んで持って行く事にした。



着替えて外に出ると、先ほどまでの雨は嘘みたいに止んでいた。
国立競技場でエアロビクスをして、開会式をすませ、スタートした。
全員で1500名程度なので参加者は少なくて、その上1分毎に50人の
ウエーブスタートだったので、国立競技場を独占しているような気分で
スタートを切った。

国立競技場から246に出てしばらく走り、青学の手前で左折して六本木に向った。
信号はかなり多く、最初のうちはほとんど赤信号に引っかかった。
走り出してしばらくは小雨が降っていた。雨の中を信号毎に区切られた
黄緑のTシャツランナーが集団で走っているのは、ちょっと目を引く。



麻布十番は十番の日と言うイベントがあると言う事だったけど、気付かない内に
走り抜けてしまった。
スエーデン大使館からオークラを抜ける辺りは、落ち着いた感じが良かった。
日比谷公園では鉄道のイベントをやっていてにぎやかだった。
国際フォーラムを超える頃に一瞬薄日が射したけど、すぐに曇天に戻ってしまった。

この辺りまで来ると、ウエーブスタートの影響もなくなり、ほぼ同じペースの
ランナーが走っているし、集団の人数がかなり減り走りやすくなった。

月島に渡る橋の上から走りながら1枚撮影した。



最初のエイドが月島の15Km地点だった。フルで3カ所しかないのはかなり少なく
コンビニで買う為のお金を持参するように書いてあったが、この大会を走りなれている
人は水持参のようだった。途中で飲んだり食べたりしながら走るつもりだったけど、
最初のエイドまで何も取らなかったので、かなり体内の貯蓄を使い果たしていると思った。

隅田川の堤防に出る時の階段で靴が滑って親指を打ってしまった。ここまで快調に
走っていたけど、ちょっとかばいながら走ると少しだけ疲労がたまり始めている
事に気付いた。

両国駅手前で徒歩区間となった。国技館を見るのは初めてだった。



2回目のエイドでスカイツリーが見えた。てっぺんは雲に隠れていた。

この辺りまではそれほど疲れは感じず、無難に中間地点を通過した。
浅草通りに出た瞬間、スカイツリーの全貌が見えた。いつも首都高から遠巻きに
見ているだけなのでここまで近くから見上げると迫力がある。
スカイツリーをぐるっと一周するようなコースだった。



さくら餅の宣伝が入っていて、ランナーには20円割引、手前からもうすぐ桜餅の
アナウンスがあり、25Km地点で購入、その場で食べた。カロリーが切れた頃なので
甘さが体に吸い込まれて行くような感じがしたけど、お茶か水が欲しいと思った。

蔵前通りへ出る手前で、カロリー切れでパワーが出なくなったのでコンビニに寄り
ウィダーを1つ食べた。蔵前通りから秋葉原へ向う道では、段々筋肉が張ってきて
足がくたびれてきた感じを受けた。30Kmを超える頃なので、快調に走れたのは
やはりこれぐらいの距離で、今まで鬱陶しかった信号は、望んで赤で休みたい心境に
変わってきた。

飲み物と食べ物の補給をするか迷いながら、もうすぐ3つ目のエイドなので
とりあえずそこまで行く事に決めた。
靖国神社前の坂道で少し歩いた。左膝が少し痛み始めてきた。嫌な兆候だ。



神楽坂の商店街が徒歩区間で、3回目のエイドに到着。
マッサージを受けられるという事で試してみた。マラソンレース中に寝転んで
マッサージを受けるなんて考えても見なかった。
膝が痛いのと、足が吊りそうな感じだったので足中心に10分程マッサージを受けた。
飲み物をもらい、あと7Km
走る気力が復活した気がした。

走り始めると見事に右の太ももがつってしまった。止まって治まるまで待ち、
再び走り始めたが、左膝の痛みと右もものつりが起きて、快適に走れる状態では
なくなってしまった。やはり35Kmを超えると見事に駄目になってしまう。

ここから先は止まっては走るのを繰り返す辛い道のりとなった。
見慣れた青山通りから神宮の銀杏並木を通った。ここはまだ紅葉してないけど
少し秋を感じさせる良い雰囲気だった。絵画館の奥をまわり、国立競技場へ。

足はあまり使い物にならないけど、国立競技場のトラック1周は、ほとんど独り占めで
かなり気分が良かった。自分の走る姿を大きなモニターで見ながら、最後のコーナーからは
一応少しスパートをかけた。
大人になってから、テープを切ってゴールするのは初めてだった。
自分の中では、何だかわからないけど満足感のような充実した感じになった。


感想 とても面白くて感じの良い大会だと思う。参加人数は1500人程度と規模としては
小さいが、都内の歩道を使う大会なのであまり増やせないだろうし、その割には
要所要所に手書きのメッセージを持ったスタッフが立ってくれている。
通常の大会より時間も長いので、ランナーよりサポートしてくれる人の方が遥かに
大変だろうと思った。

あまり気負わないで、信号も全部守り、写真も撮るしマッサージも受けるという、
いつものレースでは味わえない、かなり面白い経験だった。このような楽しみ方は
ありだと思う。又出たいと思っているし、今度は水や食料等を少し持参して走りたいと
思っている。

ただ、1つ残念だったのはかなり走り込んでいると思っていたのに、35Kmを超えると
持病の左膝が故障し、右太ももはつり、左もふくらはぎも、いつつっても不思議ではない
状態になってしまった事だ。

フルを痛い思いをしないでゴールできる日は来るのだろうか。