第5回湘南国際マラソン
出発日 2011年 1月23日
天候 快晴
行程 湘南国際マラソンはとても人気の高い大会でかなり早い時期に応募があり
すぐに締切られてしまう事と、マンモス大会、家から遠くアクセスがかなり大変で
興味を持ちながらも今まで狙いはしなかった大会だった。
今回縁があり、迷いながらも参加を決めたが、かなり早めに行かないと間に合わないと
言う事で前泊して参加する事にした。

二宮駅で電車を降りると、ホームにずらっと並んだ人の列に圧倒されてしまった。
ホーム端の列の後ろにつき、駅を出た後は3Km弱歩いて会場に着くまで、
この列が続いた。

会場は海が見え、朝日が反射してとても奇麗だった。既に多くの人が集まり賑わっていた。





早めに出発したつもりだったけど、到着までに時間がかかり、
準備を整えてスタート列に並ぶと、自分のエリアの後方だった。

スタートはかなり先で、スタートしてからしばらくのろのろ歩きだった。
スタートラインから先は走れますというアナウンスがおかしかった。

最初は寒いと思ったが、人が密集すると結構温かで、風はあまりなく、
走り始めると日向だとちょうど良いぐらいの温度だった。
スタート近辺は結構海が見え、とても気持ちのよいコースだった。
振り返ると富士山も見えた。

平塚への分岐を通過し、相模川を渡った。この辺りは結構通った場所なので、
感じは変わっているけど何だか懐かしかった。
防風林で海がほとんど見えなくなると景色的には退屈だったけど、沿道に
ほとんど途切れる事なく応援してくれる人たちがいて、この大会の盛り上がりと
規模の大きさに驚かされた。

給水ポイントでは、毎回立ち寄り、ゲータレードを飲んだ。それ以外にも
レーズンや飴など、いろんな物を取り続けた。
遠くからでもどこに何が置かれているかが分かりやすくて良いと思った。

片瀬江ノ島周辺は特に応援が多くにぎやかで風景も変化があり、何だか凄い大会に
出ている気分で走った。

21Km ちょっと手前の給水の前に、補給用のゼリーを食べ、給水した。
ペースは若干遅いけど、このペースを維持できれば悪くない。足は少しくたびれて
来ているが体自身は問題なかったので、水分とエネルギーが切れないように
供給する事を心がけた。
30Km から先は体がつぶれないように、故障しないように願いながら走った。
足の甲がかなり痛くなり気になったが、膝やその他は大きな異常はなく、今までの
フルの中では一番コンディションが良い気がした。

35Km大磯港の給水手前でもう1つゼリーを食べた。別に空腹でもないし、パワーの
不足感もないけれど、この先気力が低下するのを避けたかった。
35Km通過時点で、下半身はかなりくたびれて来たけれど、まだまだ走れる状態なのが
嬉しくて、このまま持ってほしいと願いながら走った。

大磯ロングビーチを超えた後は、ゴールから再び遠ざかるので、どこまで行くのか、
まだ折り返しはこないのかというメンタル的にきつい部分だった。
コンディションは、自分の体的にも天候等の環境的にもかなり良い状態で、
ここで失敗したくないという思いが強くなり、若干ペースダウンした。でも逆に
守りに入ってしまいなかなか距離が進まず折り返しがこない状況が苦しかった。

折り返し、最後の給水を終えた後、自分の体がまだしっかりと動いているのが嬉しかった。
大磯ロングビーチに戻って来ると、多くの声援が聞こえ、ゴールへ向い左折する時に
少し目頭が熱くなった。今まで走っていてこんな感じは初めてだった。
曲がった先の急な登りとラストスパートをかけたので感傷的な気分は一瞬で吹っ飛んで
しまいそのままゴールへ。まだパワーは余りがあったみたいだ。



感想 3年ぶりのフルマラソンで、過去2回は最後に足のトラブルで思うように走りきれなかった
だけに、まともに走れる状態でのゴールはとても嬉しかった。
また、当初からの目標だったサブ4も大幅にクリア出来てとても心に残る大会になった。

今回の大会のTシャツには、後ろに色々なメッセージが書かれている。走りながら眺めていて
正しい言い回しは覚えてないが、痛みはじきに消え去るがあきらめた事はずっと心に残る
というメッセージが、自分にはとても強く残った。
自分のは、ゴールの先に何が見えるか、だった。何が見えたのか自分でも把握できてないが
何かを見る事が出来た気がしている。